表彰式後、AS日本代表では史上最年少の世界選手権金メダリストであることを報道陣から知らされた15歳の比嘉は「本当に光栄なことです」としながらも、気を引き締めた。

「今回はとれたけれども、また世界はさらにもっとレベルアップしていくと思うので。追いていかれないようにまだまだ自分達を追い込んで、さらにレベルアップできるように頑張りたいという気持ちもできました」

「今回の金メダルはラッキーな部分が大半だと思うので、ルールが変わったからこそ、もっと誰が見ても『このデュエットは世界一だ』と思ってもらえるような演技にしていけたらと思います」

「フリーの演技を他国の選手が見て『デュエットTRでの日本の金メダルはたまたまだったんだな』と思われないような演技を見せられたら」

 安永と比嘉は、再び挑戦者として18日に行われるデュエット・フリー予選に臨む。(文・沢田聡子)

●沢田聡子/1972年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に勤めながら、97年にライターとして活動を始める。2004年からフリー。シンクロナイズドスイミング、アイスホッケー、フィギュアスケート、ヨガ等を取材して雑誌やウェブに寄稿している。「SATOKO’s arena」

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