今シーズンの開幕当初は、日本ハムが思ったように勝てず、かつ立地条件も重なりエスコンは集客に苦しんでいた。ドーム関係者には内心、少し安心した気持ちもあったかもしれない。しかしチーム状態が上がるとともに多くの観客が集まるようになっている。一時は話題の新球場にも関わらず1万人台の観客数の試合もあったが、最近では特に週末開催のゲームでは3万人を超えることも珍しくない。新庄剛志監督の就任2年目での“賑わい”を札幌ドームに取り込むことができなかったことはやはり痛い。

「他人の成功や失敗に対して高みの見物しているヒマがあるなら、税金を使わないように努力しろ」

 札幌市民の心の叫びが至る所から聞こえている。ドームとエスコンは早くも明暗がはっきりしてきた。関係者は札幌の“ランドマーク”でもあるドームを日本ハムなしで経営し続けることができるだろうか。