また介入を行うには、米国の同意を取りつけることが前提になる。貿易相手として日本の比重は当時よりも下がったとはいえ、介入のやりにくさは変わらないだろうという。

 こういった事情があることから、今回の局面で円買い介入に踏み切ったとしても「象徴的な意味はあるけれども、効果はどこまであるか分からない」(榊原さん)。

 榊原さんは、日米の金融政策の方向性の違いを背景に円安・ドル高はさらに進み、来年後半から再来年にかけて1ドル=160~170円をつける可能性があると予測している。

(AERA dot. 編集部・池田正史)

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