――王道アイドルのキラキラ感と関西ノリのハイブリッドが、なにわ男子の魅力だ。

道枝:バラエティーに強いメンバーもいれば、お芝居をやっているメンバーもいる。メンバー全員がいろいろなところで入り口になっていることがすごくうれしい。いずれは嵐さんみたいに全員が何でもできるようになれたら良いなとは思っています。

■言葉が溢れてきた

 僕はずっと王道のアイドルがやりたかったので、結成当初はなにわ男子の関西ノリは「少し違うな」と思っていたんです。だからコントや一発ギャグに乗り切れないところがありました。でもメンバーと話していくうちに、「こういう思いがあってやっているんだ」ということが理解できた。お笑いが得意なメンバーの強みを消してしまうのは良くないし、可愛いキャラのメンバーもいる。メンバーのおかげで、「それぞれの良さが生きているなにわ男子は理想的だな」と思うようになりました。

 例えば流星くんはメイク男子としてキャラを確立し、ドラマ「紅さすライフ」(7月24日スタート予定)でメイク男子の役を演じているのがすごい。自分の道を切り開いていて尊敬します。尊敬できるメンバーがいるのもグループの良さです。

 そんな中で、僕はこれからもお芝居を頑張って、グループに還元していきたいと思っていて。ヒット作品を生むことができればグループを底上げできますから。「母になる」がきっかけで、僕のファンになってくれた方が中国にはたくさんいます。ジュニア時代から「どうすればその方たちに感謝の気持ちを届けられるんだろう?」と考えていました。去年、デビューしたからこそ提案しても良いのではないかと思い、マネージャーさんに「中国で何かできませんか?」と相談したら、中国の雑誌「CHIC」の表紙をやらせていただくことになりました。

 同じくたくさんのファンの方がいてくださる韓国でも何かやりたいと思い、映画の舞台挨拶を行わせていただきました。その際に、自分でも驚くくらい、ポンポンポンポン言葉が溢れてきたんです。楽しさが後押しした部分もあるとは思いますが、初めて行く国でも意外と自然体で話せるんだなという発見がありました。

 21歳の年もさまざまな方面からなにわ男子を広めていきたいです。

(ライター・小松香里)

AERA 2023年7月10日号

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