■相手がくすぐったくなる、最上級レベルのほめ足し
大手企業とプロジェクトを組むと、担当者が私の子ども世代、あるいはもっと若い、ということも多くなってきました。
たくさんの若い人たちと仕事をしながら、ガッツポーズをしたくなる瞬間があります。あるとき、私が作った試案を見た20代の担当の女性に、「すごいっ! さすがプロですね」とうなるように言われて、心の中で「よし、やったぞ!」と。「この人は私を認めてくれている。この人のためならなんでも力になろう!」と素直に思えました。
「さすが!」ということばは、言われた人のテンションを上げる魔法のワード。ぜひ、“ちょい足し”したいことばです。
----------
この資料、見やすいですね。
↓
この資料、見やすいですね。さすが安田さんです!
----------
「さすが!」は、先輩や上司など上の立場にある人に限らず同僚、後輩に対しても使えますし、さらに「◯◯さん」と名前を呼ぶことで、強調できます。
逆に、独り言のように「さすがだなぁ……」なんてつぶやくと、実感がこもります。
「いいですね!」「素晴らしい!」「お見事!」などのほめことばの中でも、よりすごいと思ってもらえているような、頼りにされているような特別感が生まれるこのことば。効果絶大です。
■相手の行動や態度に対する敬意
仕事は結果がすべてだと言われがち。でも結果をほめる場合も、そこに至るまでの仕事ぶりや努力をちゃんと見ていますよ、そこにも敬意を払っていますよ、と伝えたいものです。その気持ちをひとことで伝えられるちょい足しことばを紹介します。
----------
今回のレポートも、ていねいで読みやすいです。
↓
いつも一生懸命ですね。今回のレポートも、ていねいで読みやすいです。
----------
目上の相手に使えば、あなたの姿勢、その背中を見て学んでいます、尊敬していますという気持ちを表現できます。