ETFが日本に登場したのは今から30年近く前の1995年。だがNISAに限らず、ETFの存在感はなお大きいとは言えない。投資信託協会によれば、国内のETFは5月末時点で256本、純資産総額は約67.5兆円に上る。ただし、このうち日本銀行が50兆円あまりを保有するとされ、これを除けば市場に出回っているのは十数兆円程度だ。国内の公募投信全体の約176兆円のうちの1割前後にとどまるとみられる。

 欧米のETFは、運用の対象や方法も多彩だ。国内のアクティブETFがどのくらい実力を発揮できるかは、運用会社の工夫や本気度しだいと言えそうだ。

(AERA dot.編集部・池田正史)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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