コロナ禍が一段落し、天皇陛下や雅子さまと一緒に、長女・愛子さまがお出かけする機会が増えてきた。成年になった時期とコロナの感染拡大が重なり、公務に挑戦するタイミングがなかなか訪れなかった愛子さま。「ひとり公務」のデビューがいつになるか、期待が高まっている。
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愛子さまは眼鏡をかけ、雅楽の楽器や舞の細かな部分まで、じっと観察している。
曲の音がやんだタイミングで、父である天皇陛下と言葉を交わしたり、そばにいる説明役の担当者に熱心に質問したりする。
5月末に皇居・楽部庁舎で開かれた宮内庁楽部による春季雅楽演奏会を、陛下と愛子さまが鑑賞された。
雅楽の演奏会といえば、昨秋に秋篠宮家の次女・佳子さまと並んで鑑賞した雅楽演奏会が話題になった。しかし、陛下とおふたりでの鑑賞は初めてのことだった。
コロナ禍が落ち着き、愛子さまがご両親とお出かけになる機会がぐっと増えた。
一昨年に20歳となり、来春には大学を卒業予定の愛子さま。ご両親とのお出かけは、「単独での公務デビュー」を見据えて経験を積んでいるのでは、と注目を集めているのだ。
年代が近い内親王の例を見てみよう。
秋篠宮家の長女・小室眞子さんが単独公務のデビューを果たしたのは2008年4月。学習院女子高等科2年生、16歳のときだ。
東京・上野動物園にある子ども動物園に新しく仲間入りした野間馬のメス「えりか号」の贈呈式に出席。それまでご両親と地方公務に参加し、立ち振る舞いなどを学んだうえでのデビューだった。
地方公務の単独デビューは、13年7月に福岡県で開かれた「アジア太平洋こども会議・イン福岡」への出席。このとき眞子さんは、国際基督教大学(ICU)在学中の21歳。いまの愛子さまと同じ年齢だ。
眞子さんはこの年、10月は兵庫県での「セーブ・ザ・チルドレン チャリティディナー」、11月は都内での「少年の主張全国大会」への出席と、単独での活動を大幅に増やしている。