写真はイメージです(PIXTA)
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 テントの周囲に、雨水を流すための溝を掘ることも有効な手段だが、芝生のキャンプ場などではNG行為のため、その確認が必要となる。
 
「帰る際には、必ず溝を元通りにすることを忘れないでください」
 
▽川の増水
 
 心地良い川のせせらぎを聞くために、川沿いにテントを張りたがるキャンパーは多い。
 
 ただ、ここでも注意しなければならない。
 
「自分がいる場所で雨は降っていなくても、上流で雨が降ると一気に川が増水することがあり、テント内に水が入ってきてしまうリスクがあります」
 
 河原にテントを張る前に、草が枯れていたり倒れていたりしていないかや、岩のシミを見て、過去の増水でどこまで川の水がきたか、その痕跡を探ることが大切だ。
 
「川の水が濁ってきたり、落ち葉や木の枝などが流れてきたりしたら、増水のサインの可能性があり、早めの対応が必要です」
 
▽動物や害虫被害
 
 夏場は虫が元気。蚊やブヨに刺されてかゆみに悩まされたり、ヒルに血を吸われたりするのは嫌だ。ムカデやクモがテント内に入ってくるのも避けたい。
 
「ワンプッシュの殺虫・虫よけスプレーをあらかじめテント内に散布したり、『ディート』という強力な虫よけ成分が入った虫よけ剤を使ったりすることが効果的です。ただ、薬剤だけに頼らず、蚊帳や寝袋に入る前に虫が入り込んでいないか、よく見ること。また、手袋や靴に虫が入ってしまうこともあるので、履く前に確認すること。虫と“同居”したくないなら、細やかなチェックを欠かさないことです」
 
 市販のかゆみ止めには効き目が強いものがあり、それを持っていくのがおすすめ。
 
 動物による被害は多くはないが、野良にご飯を食べられてしまった事例があり、食材は出しっぱなしにしないことが肝要だという。
 
 場所によってはが出る可能性もある。事前に脱出するルートを確認しておき、熊よけの鈴や、周囲に助けを求めるための防犯ブザーを携帯すると安心だ。

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