記者会見以前に、直撃取材したときのキャンドル・ジュン氏の様子。画像の一部を加工しています(撮影/上田耕司)
記者会見以前に、直撃取材したときのキャンドル・ジュン氏の様子。画像の一部を加工しています(撮影/上田耕司)

 メニューの監修にあたっては、鳥羽氏に「顧問料」も支払っていたという。

「最初に顧問料として50万円をお支払いしました。だけど、鳥羽さん自身は『本当はお金なんてもらわなくていいんだよ』と言っていて、本当にお金には無頓着なようでした。料理は上手ですが、マネジメントが得意な人ではないようで、ビジネスではマネジメント会社と組んでいましたね」

 そして、広末との不倫騒動にはこんな感想を漏らした。

「私からみると、お金とか女性に対する“欲”はあまりない印象だったので、今回の不倫は『まさか』という感じです。鳥羽さんはJリーグの練習生や小学校の教員をやってから、32歳で料理の世界に飛び込んだ。世間はいろいろと言いますが、料理人として頑張って成功して、広末涼子さんクラスの女性にもほれられたわけでしょう。まわりの料理人には決して受けは悪くないですよ」

 次に、鳥羽氏が役員に入っている戸田市内の飲食店グループの店舗に行ってみた。

 メニューを見て迷っていると、女性店員が「このメニューにあるものは全部、鳥羽シェフが監修したものなんですよ」と教えてくれた。

 ハンバーグ定食を注文すると、甘じょっぱいデミグラソースがたっぷりとかけられ、上には目玉焼きが乗っていた。スープの付いた定食で1400円だった。地元の人いわく、「戸田ではちょっと高め」だが、味はおいしかった。

 この飲食店グループの代表に取材を申し込んだが、締め切りまでに回答はなかった。

 戸田市は2021年11月、鳥羽氏を「とだPR大使」に任命。就任当初、戸田市は「戸田に新しい風が吹く!」と鳥羽氏を大きく持ち上げた。だが広末とのダブル不倫を認めた6月14日以降は、すぐ対応に動いた。

 戸田市の広報担当者はこう説明する。

「6月15日、鳥羽シェフ側から退任したいという申し出がありました。それを踏まえて検討した結果、15日に即日退任を決めました。一連の報道について、『とだPR大使』の活動の趣旨を踏まえると、不適切と言わざるを得ないというのが理由です」

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企業も続々と「契約解除」の動き