人気アニメ「ポケモン」のトレーディングカード「ポケモンカード」が盗まれる事件が相次いでいる。6月13日には東京・秋葉原の店に侵入し、ポケモンカード115万円相当を盗んだ疑いで男(35)が逮捕された。都内では5月にも、店舗からポケモンカードが盗まれる被害が4件起きている。一体、なぜポケモンカードが狙われているのか。現場を取材した。
6月13日に逮捕されたのは、沖縄県浦添市の職業不詳の男(35)。4月、午前5時ごろに秋葉原のトレーディングカード店に侵入し、ポケモンカード1500枚ほどを盗んだ疑いが持たれている。
なぜ、男は沖縄から東京まで来て犯行に及んだのか。
全国紙社会部記者が語る。
「この男はツイッターで募集されていた『闇バイト』に応募し、ポケモンカードを盗むように指示されたとのことです。報酬は受けてなかったそうです。闇バイトに応募したのに、金を受けとれず逮捕されただけ。そんな背景もあって話題になりました」
男は沖縄から自費で上京し、茨城県内でレンタカーを借り、量販店に移動して指示役とみられる男と合流。もちろん、指示役と面識はない。指示役から工具などの犯行に使う道具を渡され、「手当たり次第取ってくるように」と指示され、襲う店まで指定されたという。
男は秋葉原で犯行を終えた後、茨城県に行ってレンタカーを返却した。ところが、指示役と思われる男から「報酬は後で」と言われ、もらえなかったようだ。
捜査関係者が語る。
「事件を起こした男はその後、3週間ほど知人の家を渡り歩き、関東圏内に住んでいました。ただ、いつまでも報酬を受け取れないことから、両親に金を出してもらい、飛行機で沖縄に帰ったのです。その後、窃盗の容疑で逮捕されました。調べでは、『ギャンブルで生活費に困っていた』とし、容疑を認めています。盗まれたカードの中には、人気キャラのピカチュウのカードなどもありました」