ペコさんが書いた絵の手紙。とても気に入ったようで、自宅の壁に貼ってあるという(息子くんの名前の個所を加工しています)
ペコさんが書いた絵の手紙。とても気に入ったようで、自宅の壁に貼ってあるという(息子くんの名前の個所を加工しています)

 だけど、横の子としっかりと並んで立っていて、ジャンプも高くて、ちゃんとピョンって飛んでいたんです。3、4歳で出来ていることがすごいんですが、「自分の子どもができるんだ」と思うと、よりいっそう感動してしまいました。

 息子に前日尋ねたら、「ドキドキする」って言っていましたが、とても立派にやり遂げました。もっと子どものことを信じてあげたいなと思いましたね。

 感動したのは息子の姿を見たからだけではないんです。子どもたちもみんな立派に踊っていました。年上のお姉さんたちのバレエも一生懸命必死にやってきたんだろうなというのが伝わってきて、さらに泣けました。

 私の席の前に座っていたお母さんから、「pecoさんの泣き声を聞いてもっと感動してしまいました」と言われて、「ごめんなさい」って感じでした(笑)。なんか気まずいくらい泣いましたから。

 発表会は一日がかりなので、お昼のお弁当を持たせていたんです。お弁当袋の中に、文字は書いていないんですが、絵だけのお手紙を入れておきました。今回の息子は、マーチングバンドのような衣装を着ていて、息子はそれをとても気に入っています。そのお気に入りの衣装を着た息子を絵に描きました。

 とっても嬉しかったみたいで、先生や周りの子に見せていたようです。ご飯のときも横に置きながら食べていたと聞きました。お守りみたいになったのなら、よかったなと思います。

 発表会が終わって息子が私たちのところに戻ってきたときも、また号泣してしまい、「頑張ったね」、「良かったよ」と抱きしめました。息子はツンデレ(普段は素っ気ないが、甘えたりもする性格)なので「なんだよ」みたいな感じでしたが、後日、お友達に「ママめっちゃ泣いてた」と嬉しそうに言っていました。

 発表会は2年に1回なので、次は2年後です。私としてはそこまでバレエを続けていてくれたらいいなと思いますが、どうでしょう。好きなことに打ち込んで、目標に向かって達成するという力を培ってほしいなと思います。これからも息子の成長が楽しみです。

(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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ryuchell & peco

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ryuchell タレント・株式会社比嘉企画代表取締役。1995年生まれ、沖縄県出身。個性的なファッションと強烈なキャラクターで注目を集め、パートナーのpecoと多数のバラエティ番組に出演。pecoと入籍し、一児の父となった現在は育児やSDGs・報道番組への出演など活動の幅を広げ、2020年よりNHK「高校講座・家庭総合」のMCを務める。自身SNSでの”自己肯定感”に関する発信がたびたび話題となり、2021年に初の著書となる「こんな世の中で生きていくしかないなら」を出版。現在は女性誌等で5本の連載を持つ。 peco モデル・タレント。1995年6月30日生まれ、大阪府出身。原宿系ファッションのカリスマ読者モデルとして10代を中心に人気を集める。パートナーのryuchellとバラエティ番組やTVCMに多数出演。一児の母となった現在は育児や生活の様子を投稿したSNSが人気。

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