※写真はイメージです(Getty Images)
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 多くのマネジャー職が抱く「部下に変わってほしい」という悩み。特に「働かないおじさん」をどうするかに悩むマネジャーも多いだろう。著書累計50万部超の人気ビジネス書作家・浅田すぐる氏は「人は変えられないが、自分自身は変えられる」という心構えを説き、マネジャーは「支配」ではなく「支援」を基本にすることを提唱する。浅田氏の新著『あなたの「言語化」で部下が自ら動き出す 「紙1枚!」マネジメント』(朝日新聞出版)から一部を抜粋、再編集し、部下をもつマネジャーが抱きがちな悩み解消へのアプローチ法を紹介する。

【グラフ】「働くアリ」と「働かないアリ」の法則

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 支配しないことを大前提にはしつつも、かといって「支援」というよりは「指示・命令・強制」的なスタンスで部下に接しなければならない。

 そんなシチュエーションも、現実にはあり得ます。

 この現実と折り合いをつけていくための大切な前提が、部下は、「集団になると“2・6・2”に分かれる」というマネジメント観です。

 有名な経験則なので、すでに知っている人も多いかもしれません。

「パレートの法則」の組織版、あるいは「働きアリの法則」と表記すれば、ピンとくる人もいるのではないでしょうか。

 たとえば、部下が10人いるとしましょう。すると、どのような人材を集めてみても、最終的には次のような割合に収束していってしまいます。

●上位20%:チームを引っ張る「リーダー」的存在

●中位60%:リーダーに引っ張られる「フォロワー」的存在

●下位20%:上の8割に依存する「フリーライダー」的存在

 この割合をそのまま適用すれば、10人の部下のうち2人は、マネジャーであるあなたの右腕や分身となるようなリーダー的存在になってくれるはずです。

 自立的・自律的に自走してくれるので、「支援」レベルの接し方で、あるいは支援すらいらないほったらかしレベルでも、十分に自らを変化・成長させていくことができます。

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働かないおじさんは必ず出てくる