レギュラーとしては初の男子プリキュア「キュアウィング」(C)ABC-A・東映アニメーション
レギュラーとしては初の男子プリキュア「キュアウィング」(C)ABC-A・東映アニメーション

――初回登場からの反響はいかがですか。

 SNSでコメントをもらったり、手紙をもらったりして、やっぱりプリキュアってすごいなと、改めて人気ぶりを感じています。たくさんの応援の声が、励みになります。高校や大学のときの友達からも、応援のLINEメッセージが届いています。自分の子どもが見てるよって、身近な人の声はより実感を伴い、うれしくなりますね。

――なぜ男の子のプリキュア?といった、とまどいの声もネット上にはあります。

 いろんな意見があってよいと思いますし、女の子がメインだった場に男の子が入ることで、ざわっとなる気持ちはわからないでもない。それだけファンの方が一生懸命に作品を愛している証しだと思います。そんな大好きなプリキュアだからこそ、この20作目のチャレンジを、まずは見てから評価してほしいと感じます。制作現場にいると、女の子、男の子というくくりはそもそもいらないと感じています。

 僕は同じ東映さんのアニメで、「セーラームーン」も好きなんです。妹が大ファンで、小さいころ、よく一緒にごっこ遊びをしていました。そんなふうに女の子向けとされるアニメに親しんでいたので、女の子だから、男の子だから、という特別な感覚はあまり抱かないんです。だから、今回の役どころも、変に気負わないのかもしれません。

――村瀬さんはいつ声優の仕事に興味を持ったんでしょうか。

 幼少時、両親の仕事の都合からアメリカで暮らしていたのですが、日本のアニメをビデオに録画して送ってもらっていましたね。でも実は、中高と進むにつれて、アニメから離れてゲームっ子に。大学生になってアニメをたまたま見返して、めちゃくちゃ面白いと、また好きになりました。

 当時、大学生の僕は塾と家庭教師のバイトでお金がたまったので、何か習い事をしようと考えたんです。お芝居やミュージカルが好きだったこともあって、就職活動で自己PRをする際にも役立つかな?と思い、演技の養成所に入りました。声変わってるね、いい声だねと言われることが多くて、大学2年生のときに養成所直属の声優事務所のオーディションを受けてみたら、通ってしまった。そこから本業としての道が始まったんです。大学4年生のときに、ようやく入った仕事で東京へ。そのときはボロボロの出来で、自分は向いてないかもしれないと、半泣きで新宿を後にした覚えがあります。

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