最近は剣道熱が再び高まりつつある。「とある方から非常に素晴らしい防具をいただいて、もう一度始められる場所を探しているところです」[撮影/蜷川実花、hair & make up 酒井啓介(MARVEE)、styling 亘 つぐみ(TW)、 costume LEMAIRE、EYTYS(木村さん/すべて表紙、50ページも)、hair & make up 冨沢ノボル(蜷川さん)]
最近は剣道熱が再び高まりつつある。「とある方から非常に素晴らしい防具をいただいて、もう一度始められる場所を探しているところです」[撮影/蜷川実花、hair & make up 酒井啓介(MARVEE)、styling 亘 つぐみ(TW)、 costume LEMAIRE、EYTYS(木村さん/すべて表紙、50ページも)、hair & make up 冨沢ノボル(蜷川さん)]
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 木村拓哉さんがAERAに登場。長く経験を積むほど、代わり映えのしない景色が増え、人間関係は複雑化していく。だからこそ「体の声に耳を澄ますことが必要だ」と話した。AERA 2023年6月26日号から。

【写真】蜷川実花が撮った!AERAの表紙を飾った木村拓哉さんはこちら

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 常に自然体だ。インタビューするのは5回目になるが、蜷川実花との対談で談笑する姿は、いつも以上にリラックスしているように見えた。

 思えば、彼ほど世間から偶像を求められる人間はいないかもしれない。蜷川も言及した通り、デビュー以降、“キムタク”という高いハードルを常に求められ続けてきた。

 それに対して、本人は「いい」とも「悪い」とも言わない。求められたことは「全力でやるだけ。プレッシャーがあるほうが好きだ」と話す。

 また、自身は“自分らしさ”のようなものを考えたり、そこにこだわったりしたことはないと言う。

「僕は、自分が経験して感じたことじゃないと話せない。自分がかっこいいと思うことをやる、ダサいと思うことはしない。“らしさ”っていうのは、その結果でしかないと思う」

AERA 2023年6月26日号より
AERA 2023年6月26日号より

 木村の言葉どおり、話を聞いていると、たまにパドリングやヨットなど、海で経験したことのたとえ話が出てくる。サーフィンは「究極のリフレッシュ」であるとともに、ひとりの人間に立ち返る場所でもあると話す。

「時期やタイミングで、変わった人や物ごとはあった。でも、そこに行けば、一切、“柄”の変わらない友人がいる。嘘みたいな太陽の光を浴びて、海の上にただ浮かんでいる。それだけで満たされるんですよ」

 世相も人間関係も刻刻と変化していくが、迷ったときほど自分の体の反応や直感に素直になる。そのシンプルさが、長い間走り続けてこられた強さにつながっているのかもしれない。(ライター・澤田憲)

AERA 2023年6月26日号

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