イギリスで新国王の戴冠式に参列した秋篠宮ご夫妻を揶揄するような報道も多かったが、新たな皇室像を背負う秋篠宮家が、これまで大切にしてきたことが際立つ機会にもなった。AERA 2023年5月22日号の記事を紹介する。
【写真】まさか1人だけドレスコードが伝わっていない?女性皇族がずらりと並んだ一枚
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チャールズ英国王の戴冠式に出席する秋篠宮さまと紀子さまが、英国のスタンステッド空港に到着したというニュース映像を5月5日の朝、テレビで見た。タラップを下りてくるお二人が、腕を組んでいた。え、お二人って、こんな感じなの? 今日だけ? いつも? 初めて見る光景に、頭の中を「?」が駆け巡った。
戴冠式は英国王室の明日を示す儀式だ。お二人の席次はどうだろう。重要なポイントは理解しつつ、お二人の「腕組み」が最大の関心事になってしまった。
なので帰国時も注目した。お二人、腕を組んでいた。飛行機に乗る時、降りる時、どちらも自然に腕を組み、「特別なこと」という感じはなかった。普段通りの姿を見せたのだとしたら、それってとてもすてきなこと。そう感じた。
加えて戴冠式での席も、各国の皇太子夫妻が集まるブロックで最前列だったそうだ。4年前に「皇嗣」になった秋篠宮さまにとっては「異例の厚遇」という報道もあった。旅の途上も、目的の場所でも、良い時間を過ごせたのなら、この旅は大成功。そう思い、勝手に安堵(あんど)した。
■戴冠式参列で荒れ模様
秋篠宮家はずっと、「何でも書いてよし」の存在になっている。眞子さんの結婚が一段落し、少し和らいだように見えたアウェーの風が、戴冠式参列で再び大荒れになった。この数カ月の週刊誌の見出しをまとめるなら、「国内外の空気をよそに、国際デビューに浮かれている秋篠宮家」、となる。
そもそもお二人の参列は、天皇、皇后両陛下が昨年9月のエリザベス女王の国葬に参列したことや、国賓としての訪英が調整されていることなどが背景にある。両陛下とも相談した上で決まったこと、とも報じられていた。それなのにあんまりな書かれようだから、こちらまでどんよりしてくる。