18歳未満の子どもがいるなら、非課税投資をするラストチャンス。ジュニアNISAの「駆け込み」投資はどうする? 「その後」は? アエラ増刊「AERA Money 2023春夏号」より。
【図解】子どもの年齢により変わるジュニアNISAがよくわかる図
両親か祖父母が「運用管理者」になり、0歳から17歳までの子ども名義で株式や投資信託(以下、投信)を非課税で運用できる「ジュニアNISA」をご存じだろうか。
2016年に開始された制度だが、ジュニアNISAは2023年12月で終了する。2023年のうちに口座を開けば、年間80万円まで「駆け込み購入」ができる。
ジュニアNISAの口座を開設するための流れを、楽天証券の松崎裕美さんに教わった。他のネット証券でも基本は同じだ。制度の詳細に関係する部分は、本誌が金融庁に取材した結果をお伝えする。
まず両親または祖父母など、未成年後見人の名義の証券総合口座を開く。利用中のネット証券があるなら、ジュニアNISAもそのネット証券を利用したほうがラク。
先に自分名義の口座にログインしたうえで、子ども名義の「課税未成年者口座」と「ジュニアNISA口座」の開設を申し込む。
子どもと親の住所が同じなら、「世帯全員が記載された住民票の写し」(子どものみでは不可)をアップロードする。
子どもと親または祖父母の住所が違うときは、「子どものマイナンバー記載がある住民票の写し」のほかに「戸籍謄本」または「戸籍全部事項証明書」(子どもとの続柄が証明できるよう、親または祖父母と子どもの名前の記載があるもの)、親権者の本人確認書類をセットでアップロードする。
ジュニアNISAは、つみたてNISAや一般NISAに比べて書類が多い。血縁であることを証明しなければならないので、仕方ない。
ジュニアNISA口座が開設できたら、上限80万円までの範囲で株式や投信、ETFなどを買う。
「投信への毎月つみたて投資も可能です。初回引き落とし日が7月なら、『毎月13万3333円×6カ月で80万円』をほぼ使い切れます。一括投資もできます」
なおジュニアNISAでクレジットカードつみたてはできない。