横:そうなんですよね。

帯:その要求に応えることで、病がいい方向に進んだわけです。いや、いい話ですね。このまえ心筋梗塞で倒れた時に死が近づいて、来世のイメージみたいなものが湧いたりはしませんでしたか。

横:それはなかったんですけど、僕は死んでも次元が変わるだけだから、向こうに行けば、こちらの生き方がそのまま反映すると思うんですよ。こちらでいい加減な生き方をすると、死んでからもいい加減な生き方をせざるを得ない。死んだ時のための生き方をしておいたほうがいいなと思っているんです。

帯:やっぱり向こうに行っても絵を描くんですか。

横:いや、向こうに行ってまで絵は描きたくないです。だから、こちらで徹底的に絵を描き尽くしておかないと。全部吐き出して空っぽで逝きたいんですよ。そのために今絵を描いてる。

■来世のイメージ一致しています

帯:私は太極拳をやっているんですが、こちらでは完成させずに、向こうに行ってから完成させようと思っています。太極拳は気功ではあるけど、武術なんです。武術は常に上があるんで、これでいいっていう境地はないんです。常に上を目指すとなると、この世だけでは終わらないだろうと思っています。

横:体を健康にするための太極拳だったら死んだら肉体がないわけだから、やる必要がないわけですが、でも、武術っていうことなら、精神的な魂を高めるわけだから、先生のおっしゃることがすごくよくわかる。

帯:向こうのほうがいろんな面でレベルアップした状態なわけです。お互いの人間関係もいいし、全体の空気もいい。エネルギーが高いわけですよね。だから向こうの世界に行ってみたいなって気がしますよね。

横:こちらだったら、異なった人間同士ばっかりじゃないですか。それでいろいろとトラブルが起こったりするけど、向こうへ行くと親和性によって形成された世界だから、同じ考え、同じ意識の人と交流するわけです。だから問題は起こりませんよね。

帯:そうなんですよ。比叡山のお坊さんと話した時もそれを言っていましたね。向こうに行ったら好きな人としか会わないって言うんです。

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも
次のページ