日本ハム・新庄剛志監督
日本ハム・新庄剛志監督
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 日本ハム・新庄剛志監督には名将の資質があるのかもしれない。指揮官として2年目となった今季は戦前の予想を覆す大健闘で可能性を感じさせるチームを作っている。

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 開幕直後は勝てない時期が続いたが、5月に入ると戦い方も定まり、14勝11敗と勝ち星が先行。交流戦に入ってもセ・リーグ首位の阪神に勝ち越すなど、チーム力がついてきた。パ・リーグでは3位オリックスから7.5ゲーム差の4位(27勝35敗)ではあるが「もしかすると」という雰囲気も感じさせている。

「監督1年目の昨年は、トライアウト期間と宣言して信じられないような起用方法や采配も目立ち、監督としての力量に疑問を感じた。しかし今季はここまでを見る限り、素晴らしいチームを作りつつある。色々と周囲を驚かす男なので今後も楽しみ」(日本ハムOB)

 新庄監督には主力選手の暴力事件やノンテンダー放出など、明るい話題のなかったチームの救世主として2021年オフに声がかかり、今シーズンから開場した新球場エスコンフィールドの盛り上げ役も求められた。就任直後はテレビなどのメディアで見かけない日がないほど“時の人”となり、注目度は抜群だったが……。

 しかし指導者経験ゼロで就任した監督1年目は、59勝81敗でパ・リーグで最下位。今季も開幕から苦しい戦いぶりが続いたこともあり、WBCで世界一となった侍ジャパンを指揮した栗山英樹前監督の復帰待望論まで聞こえ始めていた。

「監督やコーチは専門職で、多くの知識や経験が必要。名選手が必ずしも名監督になれないのは歴史も証明している。またチームの顔とも言えた近藤健介がFAソフトバンクに移籍するなど、戦力も下がっている。(開幕当初は)昨年以上に弱いと感じることもあり、シーズン途中での休養の可能性すらあると言われた」(日本ハム担当記者)

「話題性があるうちにチーム状況を整え、勝てるチームを作るプランだった。しかし新庄人気が落ちつくのが想像以上に早く、チームも大低迷。新球場は立地条件から集客に苦労することは予想されていたが、想定を超えていた。ビジネス面も含め、一時期は酷い状況だった」(スポーツマーケティング会社関係者)

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日本ハムは“可能性”感じるチームに