「『キングオブコント』で優勝するためにネタを作りブラッシュアップしてきたさらば青春の光ですが、2018年に優勝まであと一歩のところで卒業を宣言。この潔さと彼らのネタに対する渇望がテレビ制作者を動かし、結果的にたくさんのオファーが舞い込んできたと語っています。彼らも賞レースを中心にしていた生活から一転、さまざまなメディアに露出するようになり、それが今のブレークにつながった。とはいえコントをやめたわけではなく、『キングオブコント』を卒業してからも、ほぼ毎年単独ライブを開催。最初は動員600人ほどの小さなライブでしたが、現在行われている単独ライブは全国6都市を回る過去最大規模で、動員は合計2万人超。チケットは早々と完売し、配信チケットも爆売れ中と、もう笑いが止まらない状況でしょう」
■わずか2ページの本も完売
単独ライブとともに彼らの現在の主戦場といわれているのがYouTubeだ。現在、メインチャンネルの登録者数は93万人超で、合計6チャンネルを運営。事務所の売り上げの35%がYouTubeの収益だという。
「メインだけではなく、東ブクロさん単独のゴルフチャンネルなどのサブや、中華圏向けのチャンネルまでもやるほどの徹底ぶりで、ほかの芸人に比べ本気度が違います。彼らがYouTubeを始めたのも、『キングオブコント』卒業とほぼ同時期。『相方の愛車を金ピカに塗ってみた』『東ブクロの私生活をGPSでガチ追跡』など、地上波では実現不可能な企画を量産。際どさで攻めるそのスタイルと高い企画力は、熱狂的なファンから高い支持を得ています。先日も『東ブクロが高3のときに書いた作文を本人に内緒で出版』というドッキリ企画で、幻冬舎が制作した2ページだけのハードカバーを実際に販売し、即売会では1000部が完売。ファンを巻き込みつつネットで話題をつくることに加え、ファンとの距離感が近いのも彼らの人気の秘訣(ひけつ)かもしれません」(前出の放送作家)