今年も投打で圧倒的な存在感を見せている大谷翔平(エンゼルス)は、米国でも“スーパースター”としての地位を確立した感もある。このまま行けば「野球殿堂入り間違いなし」と誰もが見ている。
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伝説的なプレイヤーであるベーブ・ルースを彷彿とさせるような投打の二刀流。所属するエンゼルスでは投手陣の柱であり打線の主軸でもある。メジャーでも“大谷ルール”と呼ばれる新たな規定ができたほどその影響力は大きい。
「やること全てが規格外。アニメや映画の主人公が目の前でプレーしている感覚がある。注目度と人気はとどまることをしらず、『将来なりたい職業は大谷翔平』という子がいたという話もある」(大手広告代理店関係者)
「大谷人気は米国でも高い。有無を言わさない強いヒーローが好きな米国人にとって最も好かれるタイプの選手。渡米当初の遠征先ではブーイングもあったが、今やスタンディングオベーションすら起きる。存在感はメジャートップクラスと言える」(在米スポーツライター)
すでに多くの人の記憶に残る選手になっているのは間違いない。加えて記録達成やタイトル獲得ができれば、米国の野球界に「大谷翔平」の名が永久に残り続けることになる。
今季も投打でタイトルの獲得が期待されているが、投手として最大の名誉であるサイ・ヤング賞への選出も期待される称号の一つだ。
「今季序盤にサイ・ヤング賞の質問が出た際、『話題にするには早過ぎる』と答えた。しかし本人は満更でもなさそうな表情だった。メジャーには素晴らしい投手がヤマほどいる。受賞の難しさは本人が一番理解しているはず。それでも期待させるものがある」(スポーツ新聞メジャー担当)
メジャー5年目の昨年、大谷は投手として自己最高のシーズンを送った。28試合に先発登板して、15勝9敗、防御率2.33。ア・リーグ3位の219奪三振をマークし、メジャー初の規定投球回に到達した。サイ・ヤング賞の投票ではア・リーグ4位につけ、ホームラン王争いをした前年とは違い、投手としての力を見せつけるシーズンとなった。