億り人会社員・橘ハルさんのツイッターアイコン
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30代の会社員でありながら、米国株や全世界株式の投資信託(以下、投信)などへの投資で資産1億円を突破した橘ハルさんは、新しいNISAで何を買う? アエラ増刊「AERA Money 2023春夏号」より。

 岸田文雄首相は金融所得課税の強化など、個人投資家にとっては「うーむ」とうなってしまう政策ばかり打ち出していたこともあり、2022年12月の税制大綱が発表されるまでは、全く期待していませんでした。

 いい意味で予想はハズレ。非課税枠が拡大された2024年からの「岸田NISA」(新しいNISA)は本当に素晴らしい内容で、びっくりしました。

 私自身は、最短5年で非課税保有限度額いっぱいの1800万円を投入する予定です。

 でも、必要な出費や家族でやりたいことができたときは無理せず投資期間を延ばします。

 特に若い人は今のうちにやりたいこと、挑戦したいことにお金を使いつつ、自分が後悔しないようなバランスで投資してほしいと思います。収入の一部をNISAで長期間つみたてましょう。

 私が投資する金融商品は、新しいNISAのつみたて投資枠でも成長投資枠でも、全世界株式の投信です。

 具体的には三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をメインにします。

 全世界株式ではなく、米国のS&P500や全米株式を買う人もいるでしょう。もちろんそれもいいと思います。

 私は30年後、40年後も米国が一人勝ちしていて、株価も世界一上がっているという確信が持てません。誰にもわかりませんよね。よって個人的には「全世界株式推し」なのです。

 全世界株式やS&P500、全米株式以外にも魅力的な金融商品はあります。ただ、長期投資が大前提のNISAでは繰り上げ償還(販売、運用がストップする)のリスクも考慮に入れるべきだと思っています。

 何十年先であろうと、元気に存在していそうな金融商品を選びたいのです。ということは、純資産総額が大きくて低コストな王道の投信がベストでは?

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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新しいNISA「成長投資枠」は不要では