■学生の胃袋を満たし続けた半チャンラーメン
・伊峡(東京・神保町)
かつて学生は、明治大学裏の小路、パチンコ店・人生劇場の前で逡巡したものだった。「いもやの天丼にするか、伊峡の半チャンラーメンにするか」と。
今や人劇もいもやも姿を消したが、伊峡は移転して健在。三省堂書店本店(建て替え中)裏で、ラーメンを500円で提供してくれる。
創業は1966年。89年に創業者が亡くなり、当初から手伝っていた沢木昭司さんが店を継いだ。
「煮干し、カツオ、昆布、鶏ガラ……。創業当初からスープの味は変わらないよ」(沢木さん)
「こだわり? そんなの言ってたらこの値段じゃやれない。安さがこだわりよ(笑)」(佳代子夫人)
東京都千代田区神田神保町1-17/営業時間:11:00~売り切れじまい/定休日:日、祝
※週刊朝日 2023年3月24日号