アクセル・ローズ、2010年に撮られた“太った写真”の削除を要請
アクセル・ローズ、2010年に撮られた“太った写真”の削除を要請

 ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズがデジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)に則り、“Fat Axl(太ったアクセル)”としてネット上で拡散されている写真を削除するようグーグルに求めていることが明らかになった。“Torrentfreak”の報道によると、Web Sheriffがローズに代わって5月31日、問題となる写真を掲載していると思わしき権利侵害の膨大なURLリストを探すよう要請していることがLumen DatabaseのDMCAアーカイブで確認されたとのことだ。

 赤いバンダナに、胸の大きく開いた白いドレス・シャツ、引き裂かれたジーンズ姿で威嚇するように身を乗り出す、ガッチリとした体のローズのその写真は、もともとは2010年1月にWinnipeg Free Press紙に掲載されたガンズ・アンド・ローゼズのライブレポートと共に載せられていたものだ。“TorrentFreak”は問題の画像について、Free Press社のカメラマン Boris Minkevichが同新聞のために撮影した写真であっても、法的にはそれらの写真の著作権は与えられないと言及している。

 バンド側はよくカメラマンたちと契約を結んでおり、そこにはパフォーマンス中に撮影した画像の所有権に関する条項も盛り込まれている。これらの契約には、アーティストが特定のメディアに対し、写真を決まった回数のみ使用するよう要請する権利を有するといった条項や、場合によっては、コンサート中に撮影された画像の全ての所有権をそのアーティストが所持すると明記されることもある。問題の写真を撮影したBoris MinkevichはTorrentFreakに対し、同ガンズ・アンド・ローゼズ公演の撮影に関して契約を交わしたかどうか思い出せないと話している。

 Free Pressの撮影ディレクター Mike Aporiusが米ビルボードに寄せた声明では、ローズの代表は同紙の許可なく拡散されたその写真に対する権利を有していないとしている。本件についてコメントを多数求められているとしつつ、「Winnipeg Free Press紙は画像において編集上の権利を持つが第三者の使用は認めていない。我々はこの騒動をつい先日知ったばかりで、論理的には認めていないものの、ヴァイラル・メディアを我々が取り締まるのは不可能です」と述べている。


◎Torrentfreak:AXL ROSE SENDS DMCA NOTICES TO GOOGLE TARGETING ‘FAT’ PHOTO
https://torrentfreak.com/axl-rose-sends-dmca-notices-to-google-targeting-fat-photo-160605/