実戦では、先発投手を継いで長いイニングを投げる「第2先発」として期待される宮城大弥(ひろや)(オリックス、21)、高橋奎二(けいじ)(ヤクルト、25)、セットアッパーの松井裕樹(楽天、27)が本来の投球ができているとは言えない。
一方で、宇田川、湯浅京己(あつき)(阪神、23)、大勢(たいせい)(巨人、23)、栗林良吏(りょうじ)(広島、26)は順調に仕上げてきている。
守備陣にも不安がある。2月25日の強化試合・ソフトバンク戦(サンマリン)では六回に三塁・周東佑京(ソフトバンク、27)、遊撃・中野拓夢(阪神、26)が立て続けに失策。26日の同戦でも二回2死三塁で三塁・村上宗隆(ヤクルト、23)が一塁に悪送球し、適時失策となった。
村上、岡本和真(巨人、26)、山川穂高(西武、31)、吉田正尚(まさたか)(レッドソックス、29)、大谷翔平(エンゼルス、28)、近藤健介(ソフトバンク、29)ら強打者はそろっている。しかし、
「守りが堅いとは言えない。守備固めの役割を担う周東、中野は決して上手な選手ではありません。村上も打撃は申し分ないですが、守備はまだまだ未熟です。国際試合では一つのミスが命取りになる。岡本を三塁、村上を一塁というオプションも考えるべきです」(民放テレビ関係者)
(ライター・今川秀悟)
※AERA 2023年3月13日号より抜粋