日本ゴルフ界期待の中島啓太
日本ゴルフ界期待の中島啓太
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 昨年の国内男子ツアー、パナソニックオープンで史上5人目となるアマチュア優勝を飾った中島啓太。それ以来、国内ではツアープロを凌ぐ人気で注目を浴びている。

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 今年は松山英樹が優勝した米ツアーのソニーオープン・イン・ハワイで41位。国内ツアーでは、中日クラウンズで7位タイ、BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップで11位タイなどの成績を収めている。海外メジャーはマスターズ、全米オープンとも予選落ちを喫したが、スター不在と言われる男子ツアーの中では、人気・実力ともにトップクラスと言えるだろう。

 中島の人気と実力を認めているのは、国内ファンや関係者だけではない。1月には米国のマネジメント会社であるエクセルスポーツマネジメントと、日本人、そしてアマチュアゴルファーとして初めて契約。ソニーオープンの会場で契約書にサインしたことは話題となった。

 エクセルスポーツマネジメントは、スポーツマネジメントで有名なIMG出身のマーク・スタインバーグ氏らが率い、ゴルフではタイガー・ウッズ(米)、コリン・モリカワ(米)、ジャスティン・トーマス(米)らが所属。日本人ではMLBヤンキース時代の田中将大、その他ではNBA、そしてNFLでプレーするビッグネームも名を連ねる。

 ゴルフ界では、今年からアマチュア規定が改定され、アマチュア選手でも企業と契約したり広告活動をすることが可能になった。今回の中島の同社入りは、そうした事情も念頭に置いてのこと。中島は、Netflix(ネットフリックス)が制作・配信する海外メジャーなどで選手たちに密着するドキュメンタリーのメンバーとなることも発表されており、こうしたことからも世界のゴルフ関係者の中島に対する期待のほどがうかがえる。

 そんな中島は現在、世界アマチュアゴルフランキングのトップに君臨している。初のトップは2020年11月のことだったが、一旦、頂点の座を譲ると2021年4月21日に再びNo.1になり、64週連続でトップに立っている。在位週は合計77週にのぼり、これは金谷拓実の55週、松山の1週を凌ぐ数字。2007年のランキング導入以降、この中島の在位週が最長となっている。

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アマランクで1位になった選手の“出世”は?