このアマチュアゴルファーとしての実力も、エクセルスポーツマネジメントが日本人、そしてアマチュアで初のアスリートと契約した理由なのだろう。

 では、これまでこのアマチュアランキングでトップとなった選手はプロ転向後にどのような活躍を見せているのだろうか。

 中島に次ぐ在位週を誇るのがスペインのジョン・ラームだ。ラームが初めてトップになったのはアリゾナ州立大時代の2015年4月。ここから25週連続で1位をキープし、一度陥落したが、再びトップになるとそこから35週連続でNo.1を維持した。合計の在位週は60週となっている。

 ラームは翌年にプロ転向すると、着々とキャリアを重ねて2020年7月に世界ランキングでトップに立った他、昨年の全米オープンでは初のメジャー制覇も達成。これまでPGAツアーで7勝、欧州ツアーで6勝しており、元アマチュアランクNo.1の実績をそのままプロでも発揮していることになる。

 ラームのように世界アマチュアランキングと世界ランキングともにトップになったのは、過去にラームを含め、男子で3人、女子で1人だけいる。初めてこの快挙を達成したのは、ローリー・マキロイ(北アイルランド)だ。マキロイがアマチュアでトップになったのは2007年2月で、17歳9カ月2日の時。在位期間はわずか1週だけだった。

 これはマキロイが同年にプロ転向していることも関係しているだろう。プロ入り後のマキロイの活躍はご承知の通りで、2012年に22歳で世界ランクトップに立った他、これまでメジャーで4勝を記録。PGAツアーでの勝利数も21としており、世界を代表するトッププロに成長している。

 両方のランキングでNo.1となったもう1人の男子プロがジョーダン・スピース(米)だ。2012年6月にアマチュアランクの頂点に立った時のスピースは18歳10カ月24日。ここから5週に渡ってトップをキープした。

 スピースもその後すぐにプロ転向すると、2015年のマスターズ制覇などメジャー3勝を含むツアー通算13勝をマーク。2015年に22歳20日で世界ランクトップとなっており、こちらもマキロイのように、元アマチュアNo.1の実力をプロでさらに磨きをかけたプレーヤーと言える。

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中島はプロの世界ランクでもトップに立てるか