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 もうすぐ夏休みです。夏休みは、子供たちのインターネット利用の時間が増えます。昼間に公園や外で遊ぶと熱中症の危険がありますし、コロナ禍で友達の家に遊びに行くことも難しい場合があり、必然的に家の中で過ごす割合が増えます。家での過ごし方として、親としては読書やお絵かきやオモチャ遊びなどを想定しますが、子育てとは理想通りにいかないことも多く、実際にはゲームやテレビやYouTubeを見続ける場合も多いです。

 小学生以上になると、オンラインゲームで遊ぶこともあるでしょう。これらのゲームでは、インターネットを通じてチャットや会話をします。子供がインターネットを利用するとき、親が横にいて何を視聴しているのかを確認したり、ゲームでは何を発言しているのかを聞いたりするのが理想的ですが、私を含めて親が在宅で働いている家庭や、子供が複数人いる家庭もあり、常に動向をチェックするのは難しいのが現実です。

 子供のインターネット利用について、気をつけるべき点は、勝手にYouTubeやTikTokに動画を投稿することです。親が管理をしていないアカウントは、プライバシーや誹謗中傷などの面を考えると非常に危険だと思います。YouTubeにもTikTokにもTwitterにも、そのほかのSNSにも、投稿する内容にはガイドラインがあります。コメントや発言の内容については誹謗中傷、投稿内容には著作権などの法律も適用されます。

 基本的に、これらのルールや法律は「知らなかった」では済まされないのが現状です。子供だけで、これらのルールを全て把握するのは難しく、意図せずガイドライン違反や違法行為をしてしまう可能性もあります。この事態を防ぐためにも、子供が発信するチャンネルやアカウントは、親が把握していなければなりません。

 避けたいのは「親に内緒で投稿する」行為です。SNSには、悪意を持って子供たちと接触しようとする人もいるため、チャットやメッセージやコメントでのやりとりは非常に危険です。個人情報やプライバシーの面も懸念されますし、投稿内容によっては「黒歴史」にもなりかねません。これらを子供だけの判断に委ねるのは、非常に危ういです。とくに、夏休みなどの長期休みの期間は、子供たちが時間を持て余す時期でもあり、注意が必要です。

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