ダンマリで思ったのは、先週のこのコラムで書いた安倍元首相のこと。僕は安倍さん擁護でもないけど、亡くなる1カ月前に

 対談で会ったばかりの方が銃撃で亡くなって悲しいという気持ちでした。亡くなって2日後、ネットを見ていると、安倍さんを嫌いだった方たちの意見は、過激になっていった。人間には好き嫌いも、その人の考え方にも反対や賛成もあるから、意見があることは別にいいです。

 ただ、あのような亡くなり方をした時に、数日間は、そういう意見をやめときませんか? 擁護もする必要もないけど、悪口を書き込むのはやめてあげたら? せめて、初七日法要、四十九日終わってとか、区切りを迎えたときでもいいんじゃない? 

 別に僕は安倍さんを擁護しているわけでも、逆に反安倍でもないです。亡くなったばかりでSNSなどでまだワーワー言うときではないのではと思いました。いま意見を言わないと政治にうやむやにされるという意見もあるかと思いますが、それはわかるけど、後で意見を言えばいいじゃん! 親族だって、まだ悲しかろうよ。いまはまだダンマリの美学でいてくださいよと思った。

 亡くなった方に悪口言うなんて、人間としてどうなんだろう。政治を語るとか、世の中を正すとか言う前にどうなの? 「竹山は安倍派だからそんな風に……」とか言われるけど、元々そうだったら今回のようなガチンコの対談なんてしないでしょう。前から話しているけど桜を見る会の参加も断っているからね。

 例えは古いけど、『男はつらいよ』の寅さんじゃないけどさ、何も言わないで黙ってその場を去る、それが美学よ。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、昨年4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録

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