大阪府のコロナ対策でいえば、府が今年1月に開設し、5月に閉鎖した「大阪コロナ大規模医療・療養センター」も批判を受けた。
約78億円の予算で整備し、最大1千床規模の臨時施設として運用を始めたが、広い国際展示場にパーティションで仕切っただけの臨時病室は閑散とし、300人ほどが使った程度で閉じることになった。
「大規模医療・療養センターが大失敗して批判を浴びました。その後、全国的に新規感染者数がかなり減少傾向だったので、自宅待機SOSや宿泊療養などを全体的に縮小し、見直したのは事実です。それが予想を上回る新規感染者数で、ちぐはぐな対応になり、また批判となっています。死者数全国ワーストという汚名返上のために、なんとか早急に態勢を確立したい」(大阪府幹部)
コロナ対策では何かと問題が浮き彫りになることが多い大阪。失敗のツケを背負わされるのは大阪府民だ。
(AERA dot.編集部・今西憲之)