■サッカー選手と交際しない理由
「FRaU」(講談社、2月8日配信)の連載では、昨年2月からオンラインで農業の技術と経営を学んでいると告白した高橋。傷や形のいびつさが原因で廃棄されてしまう「規格外野菜」の存在を知り、農業を学びたいと思ったという。月に2回ほど畑に行って、農法や野菜の手入れも勉強。高橋はこうした農作業を通じて、「自分のミスを他人のせいにしたり、物事が上手くいかないのを何かのせいにして生きているのが恥ずかしくなります。教わっているのは農業ですが、哲学的と言うか、もっと深いものを学んでいるような気がします」とつづっており、さまざまな角度から物事を捉えられる人間力の高さがうかがえる。
「高橋さんは2020年放送のWOWOWドラマ『連続ドラマW オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』で財務官僚役を演じたことがあるのですが、専門用語は聞き慣れない言葉ばかりのため、インターネットで検索し、金融や政治に詳しい友達から話を聞くなどして意味を調べ、言葉が自然と出てくるまで繰り返し練習したとインタビューで明かしていました。根が真面目なのでしょうね」(前出の編集者)
一方、高橋が苦労人というのは有名な話だ。中1の頃に父の会社が倒産したことから生活が苦しくなり、芸能界に入ってからは給料を全額、実家に入れていたことをたびたび告白している。食費と交通費だけの月1万円で生活をしていたこともあるという。
「弟はサッカー選手をしていますが、『弟がプレーしづらくなったらイヤ』という理由から、サッカー選手とは付き合わないと決めていると明かしたこともあります。家族思いで優しいことは有名です。バイオレンスかつ夜の世界という役の印象が強い高橋ですが、苦労経験からにじみ出る厚みや真面目さ、行動力や人柄が浸透すればイメージ脱却につながるでしょう。過去に報じられた男性関係も、EXILEのメンバー以外は、キャリアの長さを考えると地味な印象です。真面目な苦労人だけに、恋愛でチャラチャラするのはあまり好きではないのかもしません」(週刊誌の芸能担当記者)
芸能評論家の三杉武氏は高橋についてこう評する。
「高橋さんは2012年のNHKの朝ドラ『純と愛』の狩野マリヤ役でデビューし、現在では女優として一定のポジションを築いています。ファッション誌のモデル出身の女優は数多くいますが、女優として活躍するためには、これまで以上に同性の視聴者層からの支持が不可欠。男性にこびない、強くてカッコイイ女性の役が似合う高橋さんの需要が高いのも納得ですし、今後も映画やドラマで重宝されるでしょう。過去には潰瘍性大腸炎や子宮頸がん、ストレスによる顔面神経まひなどを患いながらもそのたびに復活しており、人間としての強さも感じます。潰瘍性大腸炎に苦しんでいた際にはおむつを履きながら映画の撮影に臨むなど、高いプロ意識の持ち主、努力家としても知られています」
脇役として重宝されてきた高橋だが、今回の作品を機に主演クラスの女優へ躍進できるか。今後に注目したい。(丸山ひろし)