8月25日、KOSE新横浜スケートセンターで、16回目の開催となる『フレンズオンアイス』の公開リハーサルが行われた。『フレンズオンアイス』には、コロナ禍の影響で来日がかなわなかった期間を経て3年ぶりに参加する海外のスケーターも含め豪華な顔ぶれがそろったが、その中に村元&高橋も名を連ねている。村元にとっては初めての、高橋にとってはアイスダンサーとしては初めての出演だ。
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この日村元&高橋が披露したのは、ショーナンバー『Love Goes』だった。マッシモ・スカリ氏が振り付けたこのプログラムのテーマは“愛と解放”だという。鮮やかなピンクに黒のアクセントが入った衣装で氷上に現れた村元・高橋は、二人ともあまり経験がないというコンテンポラリーなプログラムを情感豊かに滑り切った。リハーサル後、村元は、このショーナンバーの見どころについて語っている。
「その時その時に感じるままに演技して、見どころというよりは、お客さんもその時に感じたままで、感じてほしいなって思います」
二人の持ち味である音楽に対する感性の鋭さが、堪能できるショーナンバーといえるだろう。
26~28日の公演日程の中で、村元&高橋は今季のリズムダンスも披露するという。今季のリズムダンスの課題として与えられているのは“ラテンリズム”。「ただクラシックなラテンというよりは、やはり見たことのないラテンのプログラムを作りたい」と意気込む村元が、選曲・編集を自ら行った。
1980年代に人気を博したラテンポップグループ、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンによる“Conga”“Rhythm is Gonna Get You”などを使ったリズムダンスの一部は、公演に先駆けて村元・高橋のインスタグラムで公開された。「なかなか速いテンポの曲がありまして、振りに落とすのがすごく時間がかかった」と高橋が吐露したのもうなずける、たたみかけるような振り付けだ。シングルスケーターとしてラテン系の曲を使った数々の名プログラムを滑り強烈な印象を残してきた高橋が、やはり情熱的な表現に長ける村元と共に、氷上で躍動している。その全貌がこの週末、横浜で明らかになる。