
丸山茂樹さんは、ゴルフ米男子ツアー「ザ・ジェネシス招待」に出場したタイガー・ウッズ選手、松山英樹選手のプレーについて語る。
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米PGAツアーの「ザ・ジェネシス招待」(2月16~19日、カリフォルニア州ロサンゼルスのリビエラCC)で、タイガー・ウッズ(47)が通算1アンダーの45位でホスト大会を終えました。
本人も言ってますけど、4日間72ホールを歩けたのが大きいですよ。7カ月ぶりのツアー出場で相当キツかったと思うんですけど、それを言い訳にせずに頑張ってたのはすごいですね。2年前の交通事故で足を切断するか、という大けがだったんですから。リビエラはちょこちょこと起伏があって、9番、18番が終わったら、いったんかなり上るんで、キツかったと思いますよ。しかもあのタフなコースで予選通過。立派ですよ。根性ありますねえ。
本人は「リビエラで勝ててない記録は続いてるんだ」とも言ってるんですってね。ハハハ。さすがだ。今回で15回目のリビエラで、タイガーがそれだけ勝ってないコースはないとのことです。
僕もあのコースで彼と何度も一緒にやらせてもらいましたけど、何か苦手みたいな感じですね。何が苦手なのかよく分からないですけどね。彼ほどの技術があって、何が難しいのかと思うんですけどね。どうにでもなるでしょう、と思うんだけど。何かあるんでしょうね、リビエラには。
優勝したのは絶好調のジョン・ラーム(28)。まあ見事ですね。あのドライバーの飛距離とアイアンショットのコントロール、パッティングと。スーパーかみ合ったコンビネーションが抜群ですね。米ツアーの昨シーズンが終わったあと、ツアー外も含めて欧米の10試合で5勝して、すべてトップテン入り。今年に入ってから米ツアー3勝目で、3月になる前に3勝したのは1975年のジョニー・ミラー(75)以来ですって。
ちょっとおったまげた成績ですね。賞金もほぼ10億ドルですから。PGAもどうなっていくのか。もう賞金額が僕ら20年前とは雲泥の差ですから。