放送作家の鈴木おさむさん
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 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、日常の小さな幸せについて。

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 今日は「みなさんだったら、どうしますか?」という話。日常の中の小さな話ですが。

 先日、夜、コンビニに行きました。風呂上り、飲み物とアイスを買いに行ったはずなのですが、レジの前に立つと、肉まんが僕を誘っている。ご飯も食べたのに、ちょうど小腹がすく時間。誘惑に勝てなくなった。

 肉まんを入れる機械の中には、肉まんと、その二つ下の段に、あんまんかピザまんらしきものが入っていた。

 僕はピザまんが大好きだ。その中にあるものが、ピザまんだったらもうそれに決定だ。

 それが位置的にピザまんなのかあんまんなのか、分かりにくい位置だったので、店員さんに「これ、何まんですか?」と聞くと「あんまんです」と言ったので、残念、肉まんにすることに。

 レジで飲み物、アイスを出して「すいません、肉まんください」と頼んだ。すると、隣のレジを担当していた店員さんが、素早く動いて、肉まんを入れてくれた。このコンビプレー、僕は大好きだ。

 そして購入して店を出た。家に着くまでの間、もう肉まんを我慢できない。僕は袋から肉まんを出してかじりついてしまった。

 が、一口食べて、強烈な違和感を抱く。口の中が甘いのだ。「もしかして?もしかしてだけど?」と口の中を確認していくと……あんこが口の中に広がっていくのが分かった。

 そして、一口かじった、肉まんを見ると、それは肉まんではなく「あんまん」だったのだ。

 やっちまった!っていうか、明らかに肉まんと言ったし、レシートを確認すると肉まんだった。ここで悩む。店に戻って言うべきかどうか?だけど、一口食べてしまったもんなと。

 だけど、気持ちは完全に肉まんだったので、残りのあんまんを食べつくす気持ちになれない。

 本当だったら店に持って行って交換したい。でも一口食べちゃった。どうしよう。

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すみません。あんまんだったんですが……