■ 何の役にも立たない時間が大切

藤川:暮らしのマイルールは、この3つですね。

(1)夜は好きなものを観てダラダラ

(2)休日の昼はカフェをハシゴ

(3)気の合う人とサシ呑み! 力をもらう

 自宅ではダラダラする時間、要は「何の役にも立たないかもしれない時間」が大切だと思っています。なので、推しの俳優の動画配信やDVDなどを、ひたすら見て過ごしたりしています。

 休日の昼は、カフェで少し仕事をしたら、お昼を食べるのは気分を変えて別のカフェに移動する……など、カフェをハシゴするのが定番。あと、友人とのサシ呑みは大切ですね。大人数で喋ると会話が薄くなっちゃう気がしているので、基本はサシ呑み。いろんなことを話して相手からパワーをもらうことで、自分の思いを言語化でき、結果として悩み事も整理できるような気がします。

木村:暮らしのマイルールは、この3つです。

(1)子どもを巻き込む

(2)夫と分担

(3)笑う!!

 SNSでよく、綺麗に盛り付けられたご飯の画像を見たりもしますが、わが家においてそんなご飯作りは、まったくできていません。家事は毎日のこと。ゆで卵を作ったら殻は子どもが自分でむいたり、上の子には野菜などの材料を切ってもらったりしています。もちろん、冷凍食品も利用しますよ。逆に、みんなで作る夜ご飯が楽しいよねっていう雰囲気にしています。

 夫との家事・育児の分担は欠かせません。家族の予定はアプリで管理をしています。この日は出張でいないとか、休日だけど仕事が入ったなどを書き込んで調整し合っています。

「夫と私と、どちらが忙しいの?」と聞かれることも多いのですが、どっちもどっちという感じですね。だけど週刊誌の編集長になると、祝日でも仕事が入ったりします。祝日だと小学校も保育園も休みなので、そうなると夫の出番でしょうか。最近は自宅で仕事ができるようになったので、助かっています。夫と不満をため合わずに相談して、爆発したりしないようにしています。

 そして「笑う!!」。家事や育児も、自分が疲弊していると回らなくなるし、嫌な気持ちになるときもあります。仕事もトラブル続きで、怒りっぱなしなときもありますが(笑い)。でも、自分の心の中にある「面白い仕事をやっているよねっ」ていう気持ちが、支えになっています。

■働く女性たちに対してエールを!

藤川:「毎日、自画自賛を!」。いい写真が撮れた、複雑な連絡事項をメールでうまく文章化して伝えられたなど、小さなことでもいいんです。今日はちょっとうまくやれた!という実感を積み重ねることで、自己肯定感につながると思います。

木村:「カンペキじゃなくても、自分らしくが一番!」。人と比べない。私はこのスタイルだし、自分らしく毎日を過ごしていくことが一番だと思います。働き方も、これをしたら全員が幸せみたいな「絶対的な正解」ってないと思うんですね。私も自身が完璧じゃないということを日々、感じているし、それを今回、お伝えできたら嬉しいです。

(朝日新聞出版/長谷川拓美)

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