コロナ禍を経験した今、多くの人が普通にテレワークをするようになり、自宅で仕事ができる態勢も整えられた。現在「AERA」はインスタライブをしたりSNSで記事の内容を配信したりするなど、編集長の木村は自分らしく情報を配信していこうと思っているという。
あらゆる世代の働く女性を応援する2大雑誌、「日経WOMAN」の藤川編集長と「AERA」の木村編集長の、仕事と暮らしのマイルールとは何であろうか?
藤川:私の仕事のマイルールは、以下の3つです。
(1)耳栓と音楽で自分を守る
(2)休日にプチ仕事をして平日の焦りをなくす
(3)推せる人と縁をつくり、仕事につなげる
基本的に毎日出社していますが、他部署の人がオンラインで話している声など、いろんなノイズが聞こえてくるので、集中したいときには耳栓をしたり音楽を聞いたりして自分を守っています。「休日は仕事をしない!」と考える人もいると思いますが、私の場合、原稿のチェックや資料の作成など、休日に少し仕事を進めておいて、月曜日からの仕事の焦りを和らげるようにしています。
また、雑誌で取材するなかで気になった方とは接点を作り、次の仕事に繋げています。現在、雑誌だけではなく、本の編集も手掛けていまして、去年は3冊の書籍を出版しました。この人の話を書籍にすることで、多くの人に響くのでは?と思える取材相手に書籍の話を打診することが多いです。自分の中で「推せる人」と仕事をするというのが、仕事の楽しみでもあります。
■イノベーションを起こすには、いろんなアイデアが必要
木村:私の仕事のマイルールは、この3つです。
(1)任せる。自分が絶対とは思わない
(2)効率化する
(3)朝時間を有効に使う
「任せる」ですが、雑誌を作っていると価値観は本当に多様だと感じます。「自分で決めて、みんなを導く!」みたいな仕事のスタイルの人もいると思いますが、自分はそうではありません。
先が読めない時代だからこそ、みんながイノベーションを起こすにはいろんなアイデアが必要です。なので、自分がいいと思ったことがすべてではない、と感じるようにしています。自分の考えとしては、バッと決断するというよりは、チームのみんなの思いを集めて作って進んでいきたいですね。
週刊誌の編集長になると、仕事は本当に効率化していかないと終わりません。だから、朝の時間はとても大切。子どもと一緒に帰宅して家事をした後、気がついたら仕事をする時間がなかったりします。なので、夜は子どもと一緒に寝て、朝はAM4時や5時に起きて仕事をしたりすることもあります。メールの確認など、コーヒーを飲みながら朝を自分だけの時間にすると、仕事にも余裕が持てます。