吉田の後釜はなかなか難しいが、3位以降で狙えそうな選手としては三塚琉生(桐生第一)も有力候補となる。関東では屈指の強打の外野手で、無駄な動きのないスイングで確実性と長打力を兼ね備えているのが魅力だ。夏は脚を痛めていた影響で走塁と守備は少し精彩を欠いていたが、投手も兼任する肩の強さもあり、決して打つだけの選手ではない。来田涼斗や池田陵真などとともに、近い将来高いレベルでのレギュラー争いを演じることも十分に期待できる素材だ。

【ソフトバンク】

 昨年のBクラスから見事なV字回復を見せたソフトバンクだが、巨大戦力というイメージはかなり薄れており、補強ポイントは少なくない。投手では長年先発の柱として活躍してきた千賀滉大が海外FA権を取得。複数年契約を結んでいるが、途中で破棄できる条件を入れているとも見られており、メジャー移籍という可能性も否めない。野手もデスパイネ、グラシアルの外国人2人、さらには柳田悠岐も年齢的な衰えから成績を落としており、今年復活したものの今宮健太の後のショートも気になるところだ。

 そんな中でまず狙いたいのが柳田の後を任せられる強打者タイプだが、そこで推したいのが沢井廉(中京大・外野手)だ。地方リーグ所属だが、今年の大学生の中では飛ばす力はトップクラス。昨年12月に行われた大学日本代表候補合宿でもフリーバッティング、紅白戦ともに快音を連発しており、野手の中では最も目立った選手の1人だった。最終学年はワクチン接種の問題で大学日本代表には選ばれなかったが、春、秋ともに豪快なホームランを放ちアピールを続けている。ポスト柳田として最適な人材と言えるだろう。

 続いて狙いたいのがショートだが、2位で残っていればぜひ指名したいのが友杉篤輝(天理大)だ。小柄だがプレーのスピードは抜群で、さらに堅実さも兼ね備えている。同じタイプのショートが多かった大学日本代表候補の中でもその守備力は一際目立ち、代表にも選出された。打撃面はまだ少し非力な面は否めないが、大学選手権でも2年連続でしっかり成績を残しており、高いミート力が光る。今宮の後継者としてぜひ狙いたい選手だ。

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ソフトバンクで“伸びそう”な投手も候補