二遊間も補強ポイントになるが、チームに合いそうな選手として推したいのが奈良間大己(立正大)だ。常葉大菊川では3年夏の静岡大会で8割を超える打率を残し、蛭間とともにU18侍ジャパンにも選ばれている。大学でも早くからレギュラーをつかみ、現在は東都二部でプレーしているが、打てるショートとして注目度は高い。打撃の確実性、守備の堅実さには少し課題が残るが、何よりも思い切りのよいバッティングが目立ち、西武のチームカラーにもマッチしているように見える。去就が不透明な外崎脩汰の後釜として面白い存在と言えるだろう。

【オリックス】

 リーグ連覇は微妙な状態だが、シーズン終盤に見事な巻き返しを見せたオリックス。投手は若くて力のある先発が揃い、野手も杉本裕太郎や紅林弘太郎が“(実質)2年目のジンクス”に苦しんだが、それでもそれなりの成績を残している。若手の充実度で言えば12球団でも1、2を争う存在であり、近年のドラフト戦略が奏功している印象が強い。

 あえて投手の補強ポイントを挙げるとすれば、20代前半の若手では宮城大弥以外に支配下がいないサウスポーとなるが、候補として推したのが門別啓人(東海大札幌)だ。甲子園出場こそないものの、今年の高校生左腕ではナンバーワンと言える存在で、ストレート、変化球、コントロール全てが高校生としては高いレベルにある。いきなり1位というのは少し物足りないかもしれないが、他に候補が少ないだけに、思いきって最初に確保してしまうというのも悪くない選択だろう。

 野手で補強ポイントを挙げるとすれば捕手のレギュラー候補、そして吉田正尚の後継者あたりと言える。投手よりも野手を優先するのであれば、将来の正捕手候補として松尾汐恩(大阪桐蔭)を狙うのも面白い。まだキャッチングなど不安定な面もあるが、フットワークと肩の強さは抜群で、バッティングも飛ばすコツを知っているのが大きい。松尾を1位、門別を2位という指名ができれば将来が更に明るくなることは間違いないだろう。

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ソフトバンクの補強ポイントは?