チームの“未来”を担うのは誰？ ドラフト補強ポイント【阪神・DeNA・ヤクルト】

　将来性のある外野手として推したいのが古川雄大（佐伯鶴城）だ。186cmの大型外野手で、たくましい体格とパワーはもちろんだが、高い運動能力も備えている。課題だった確実性も今年の夏は成長が見られており、大分大会では特大のホームランも放った。古川のようなタイプは近年人気になりやすいだけに3位や4位でも難しい可能性はあるが、今年は他にも高校生の外野手に有力候補は多い。チームのバランスを考えると右打者が欲しいが、井坪陽生（関東一）、前田一輝（鳴門）などもパンチ力と運動能力があり、次候補としては面白い存在になるだろう。（文・西尾典文）

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所（PABBlab）」主任研究員。