DeNAはオリックス同様、ファーム施設の整備も行なっている。2019年からは横須賀市が30億円、球団が10億円の計40億円かけて建設した「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」を使用し、そこから多くの選手が一軍へと旅立っている。

「チームが前進し続けるためには勝つことも必要不可欠で、日本ハムが良い例。鎌ヶ谷に若手育成施設を作り、ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)など良い選手を育成して結果も出た。サービスも徹底してファンも増えた。しかし良い選手がいなくなり勝てなくなると、お客さんは離れる。時期が来たらチーム強化への投資も必要」(スポーツマネージメント会社関係者)

 若手育成を行うための充実した拠点が必要なのは言うまでもない。ファンサービスを充実させ顧客を満足させるのも当然のこと。そして、球団がさらに進化ををするためにも、選手補強への投資も同時に必要となる。オリックスとDeNAは今、まさにその時期に差し掛かっている。両チームが今年のストーブリーグでどういった動きを見せるかに注目して欲しい。