宮本被告が陳述する前に意見陳述した稲田さんの兄は、法廷で宮本被告に向かって深々と頭を下げ、

「罪を認め、反省して(真優子の)冥福を祈ってほしい。これ以上、傷つけないようにしてほしい。安らかにさせてください」

 と訴えていたが、宮本被告の話はそれを踏みにじるような内容だった。

 裁判終了後に稲田さんの兄は、

「(法廷で)宮本被告は2、3mくらいのところにいた。殴ってやりたい、どついてやりたいと思ったがそれができない。悔しい」

 と無念の思いを口にした。

 判決は20日に大阪地裁で言い渡される。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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