かつてはドラフト候補たちに人気があった巨人だが…
かつてはドラフト候補たちに人気があった巨人だが…

 今季のプロ野球もレギュラーシーズンが終了し、現在は両リーグで日本シリーズ進出をかけたCSファイナルステージが行われている。一方、グラウンド外では各球団が続々と戦力外の選手を発表するなど来季へ向けた動きも活発化している。

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 また、今年はFA権を取得した大物選手も多く、移籍市場が盛り上がりそうな雰囲気も漂うが、それと同じくファンから注目を集めるのがドラフト会議(10月20日)だ。近年の甲子園人気の影響もあり、「あの選手はどのチームに行くのか?」と来週にドラフトを控え、ファンの間でも日に日に話題も増えていることだろう。

 そして、ファン以上にドラフト候補たちにとっては人生を左右する一大イベント。どのチームに入団するのかはキャリアにとって非常に重要であり、当然選手たちにとっても入りたい球団、入りたくない球団も出てくる。

 だが、かつてのドラフト候補たちは入団したいチームを明言するなど、選り好みをしていたが最近では指名される球団にこだわる選手は減少傾向。とはいえ、入りたくない“NG球団”は未だに存在するという。

「少しでも早くプロ入りし、個人の権利(FA)を取得して好きな球団を選ぶのが主流となった。各球団の待遇が格段に良くなったのも大きい。球団設備にもお金を使うようになり、選手寮が高級マンション並みのところもある。球団へのこだわりがある選手も少なくなり、自分の野球に集中できれば関係ないという選手は多い」(在京球団関係者)

「ドラフト候補の選手や関係者は球団の内部事情などを詳細に調べている。次期監督候補、球団内の人間関係、球団施設のメリットとデメリット。探偵でも雇ったのかと思うほど、細かい部分まで知っている場合もある。選手自身が我慢できない状況があれば、NG球団にされてしまうこともある」(アマチュア野球に詳しいスポーツライター)

 そんな中で、一昔前まではドラフト候補の選手たちに“絶大な人気”を誇った球界の盟主への入団を望まない選手も出てきているという。

巨人が不人気になりつつある。球界の盟主と言われ、在籍すれば引退後の生活にも困らないという時代もあり、かつてはドラフト候補たちの間で人気ナンバーワンだった。しかし補強で他球団の主力選手を獲得するようになってからは、よほど結果を残さないと出場機会が与えられない。FA権などの権利を取得することも難しいので、それなら他球団でレギュラーになりたいという選手が増えた」(巨人担当記者)

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巨人以外にも入団したくない球団?