11月初めのぽかぽか陽気から一転して、後半は真冬並みの強い寒気がたびたび流入。北海道と東北の日本海側と北陸では大雪の記録も続々。師走を前に、一気に本格的な冬がやってきた11月。11月の天気についてまとめました。

★冬とは思えない暖かさ 一転、「冬将軍」たびたび来日

7日は立冬で、暦の上では冬に突入。しかし、各地でぽかぽか陽気、立冬とは思えない暖かさになりました。沖縄や鹿児島では最高気温が25度以上の夏日に。北海道を除いて、20度を超えた所が多くなりました。
その後、9日には冬型の気圧配置になり、全国的に冷たい北風が吹いて、一転して北海道を中心に冬の寒さに。19日には北海道の上空に氷点下36度以下の真冬並みの寒気が流入。北海道から東北の日本海側と北陸では雪が降り、大雪となった所もありました。24日から25日にかけてもさらに強い今季一番の寒気が入るなど、11月後半は断続的に強い寒気が入りました。

★記録続々

<ハツモノの記録>
16日には青森、秋田、盛岡、山形と、続々と本州で初雪を観測しました。また、19日には新潟や金沢、富山と、北陸から初雪の便り。平年よりも早い観測でした。そして20日には前橋で初雪を観測し、15年ぶりの早い初雪となりました。また17日には松江で21年ぶりの早い初氷の観測をしました。
<雪の記録>
度重なる寒気の影響で、北海道や東北、北陸では次第に積雪の量も多くなりました。19日には、札幌では29センチの積雪に。11月中旬までの記録としては、2000年の11月19日に31センチを記録して以来、17年ぶりの大雪となりました。また、同じく19日には北海道石狩市で30センチ、斜里町で33センチの積雪となり、11月の積雪の記録を更新しました。その他、20日以降も東北や北陸の所々で11月の積雪の記録を更新しました。
26日には青森県酸ヶ湯で積雪が1メートルに達しました。東北で11月に積雪が1mに到達したのは、2007年11月22日以来10年ぶりのこととなりました。

★札幌で真冬日5回!?

きょう30日には、札幌の15時までの最高気温は氷点下1度7分でした。このまま夜にかけて氷点下で経過すると、札幌での11月の真冬日は5回。これは1912年11月以来、105年ぶりに多い真冬日となります。
この11月は冬の記録が続々更新され、本格的な冬を感じた1か月となりました。