■日本ハム:65点

 1位で二刀流の可能性を秘めた矢沢宏太(日本体育大)を指名。打撃は少し時間はかかりそうだが、外野手としての能力の高さはプロでも上位で、投手としてもまだまだ成長が期待できる。2位の金村尚真(富士大)も大学生では屈指の投手で、早くから先発に入ってくる可能性もあるだろう。上位2人については十分高評価だが、気になったのが3位の加藤豪将(メッツ)だ。本人は日本に行くかどうかまで決めていないと表明。これがもし交渉決裂となれば大きなマイナスであることは間違いない。また新庄剛志監督から「無理を言って即戦力を指名してもらった」というコメントが出た点も気になる。2019年も中途半端に即戦力を狙い、今のところ上手くいっていない印象だ。以前の一貫したフロント主導が揺らいでいる印象で、その点をマイナスとした。

(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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