商品の正式名称は「白バラ牛乳を使ったホイップだけサンド」(税込み280円)。大山乳業の「白バラ牛乳」と、練乳、バニラエキスを加え、ミルク感をしっかり感じられるホイップクリームをたっぷり味わえるサンドイッチを作ったのだとか。甘めのホイップクリームに合うよう、スイーツ食パンを使用したとも書いてある。
いや、食べたい。これなんだよ! これを求めていたんですよ。だけど都内で売ってなーーい!
すると、お友達が実家の大阪のお母さんに買ってもらって送ってくれたんです。コンビニのサンドイッチをわざわざ大阪から送ってくれた。
食べてみる。うまーーーーーーーーーーーーーーーーい!! 甘すぎず、こってりしすぎず、さっぱりと、でも、コクのある甘味。そして優しいホイップ。なにより、パンがめちゃくちゃホイップに合うんです。
なんで? なんで今までなかったの?
おそらくこれも具なしおにぎりと一緒で、「具のないホイップサンドなんて売れないだろ」と思ってた人がいたのだろう。だけど、これなんだよ。食べたいんだよ。
まだ都内では売ってないみたいだが、これは全国発売したら、塩むすびのような定番になるのではないか? 大人が食べたいスイーツですよ。
具なしの塩おにぎり。具なしのホイップサンド。まだまだ、シンプル過ぎて商品になってないものってある気がする。
バターだけ塗って焼いた食パンとか……。
自分の常識の扉を外すことがヒット商品を作り出す一歩なのだろう。ホイップサンドよ!全国に羽ばたけーーー!
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が発売中。企画・脚本を担当したABEMAオリジナル連続ドラマ「覆面D」が配信中!