放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、ヒット商品について。
【貴重写真】鈴木おさむさんの息子、笑福くんが赤ちゃんのころの親子3ショット!
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ここでも何度か書いていますが、「今までなんで、これなかったんだろ?」と思えるもの。「あってもおかしくなかったのになかったもの」がヒットするものの理由の一つとはよく言っています。
コンビニで「塩おむすび」が売っているのが定番になりましたが、意外とこれがコンビニのおにぎり売り場に置かれるようになったのはこの10年くらいだったのではないか?
ネットを見てみると、とある巨大コンビニチェーンでは、2000年代に一度、安い値段で発売されていたが次第に売れなくなり消えた。だが、そこから何年か経っても復活を望む声が根強くあり、徹底的にこだわって作って売られた塩むすびがヒットして人気になった。
もっと初期から発売されてもよかったはずだが、「具も入ってない塩おむすびなんて売れないだろ~」と思われていたのではないか。
元日本テレビの土屋敏男さんが僕に言った言葉は、「常識を疑えよ」です。
誰かの常識や誰かの当たり前は、ほかの人にとっての常識ではないのかもしれない。
と、長々と書きましたが、今日はある商品のことを書きたい。ネットニュースで見たセブンイレブンの新商品「ホイップだけサンド」。発売されてSNSで話題になっているという。
普通はホイップの中にフルーツとか入って、フルーツサンドとして売っていることが多いのだが、なんと、具なしでホイップだけのサンドイッチを売り出したところ、クリーム好きが歓喜しているのだという。
僕もかなりのクリーム好きだ。このニュースに貼ってあった、ホイップだけのサンドイッチの写真を見て、「これ、これ、これ~~~! これなんだよーーーー」と両手を挙げた。
食べたい! 早く食べたい!
近所のセブンイレブンに何度も行ったが売ってない。「え? 売り切れ? なんで売ってないの?」と思い、商品の写真をインスタに載せてみると……なんと僕の欲しかったホイップサンドは近畿地方などの限定商品であることがわかった。