そして、岸田派内での評判は、
「年に1度は若手議員を誘って食事をごちそうしてくれていました。打ち解けるといい人ですが、好き嫌いがすごく激しい。一度、嫌いと思われたら、声をかけても返事すらしないこともあります」(同)
というのだ。
岸田政権の支持率が急落するなか、岸田首相は、10月に旧統一教会との深い関係が明らかになった経済再生担当相の山際大志郎氏を実質的には更迭。そして、寺田稔総務相も自らの政治資金収支報告書に虚偽の記載があるのではという疑惑で、連日、国会で追及されている。
岸田首相は11日午後の会見で、葉梨法相の辞任を受け、
「私自身の任命責任についても重く受け止めている」
と語った。
「山際氏でなんとか打ち止めと思ったら、葉梨法相が急に割り込み、寺田総務相も危ういところ。旧統一教会対策もあって、前倒しの内閣改造が結果的には大失敗では? おまけに、葉梨法相と寺田総務相は岸田派ですから。岸田首相は外交日程を延期してまで、対応を余儀なくされている。寺田総務相までダメになったら……」(前出・自民党幹部)
いよいよ岸田首相の首筋も寒くなってくる。
(AERA dot.編集部・今西憲之)