エンゼルスの大谷翔平(左)とトラウト(右)
エンゼルスの大谷翔平(左)とトラウト(右)

 大谷翔平の所属するエンゼルスの先行きが見えない。補強戦略は空回りを続けチームは低迷。今シーズン途中から大谷のトレードの噂も絶えないが、状況次第では生え抜きのスター選手マイク・トラウト外野手についても動きはあるかもしれない。

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 アストロズの世界一で全日程が終了したMLBはストーブリーグに突入した。真っ先に全米の話題となったのは大谷に関するニュースだった。

 エンゼルスGMのペリー・ミナシアン氏は11月7日に今オフの大谷放出を完全否定。「我々の目標は彼を長期にわたって保有することだ」と今後の契約延長へ向けての強い思いも語った。

「同球団オーナーのアート・モレノ氏が球団売却を検討しているのは周知の事実。大谷という日米を股にかけるスターがいれば球団売却時の好条件につながる。今後も保有するという発言は当然。しかし来シーズンのオフにフリーエージェント(FA)ととなる大谷の引き留めには、かなりの好条件提示が必要になる。読めない部分も多い」(MLBに詳しいスポーツライター)

 大谷は10月1日に年俸3000万ドル(約41億8000万円)の1年契約を交わしたが、FAを迎える前にトレードすべきという声はやまない。GMの発言後には、大谷の代理人ネズ・バレロ氏が「これで先に進める」と契約延長を匂わせるコメントも出した。しかし様々な思惑が絡む中、先行きがどうなるかは全くわからない。

「フアン・ソト (ナショナルズ→パドレス)の例もある。6月にナショナルズのマイク・リゾGMが『(ソトを)トレードしない』と発言しながら期限前にトレードとなった。移籍はビジネスなので、GMや代理人の言葉はリップサービスであることもあり100%信用はできない」(MLBに詳しいスポーツライター)

 また、エンゼルスは大谷だけではなく、トラウトもトレードに出すべきだという意見も多い。

「31歳と脂の乗っているトラウトを欲しい球団は多いが、交換条件を考えると二の足を踏んでしまう。2030年までの超大型契約を結んでおり、相応の交換要員と、莫大なお金が必要。獲得したことで世界一になり収益につながるなど、ビジネス面でのリターンが見込めるかどうかも重要になってくる」(スポーツエージェント会社関係者)

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