ここで取り上げた4選手も今年活躍できなかった大物投手と同じく、来日前には既に成績が下降している点は一緒だ。最も高年俸で来日しているジョンソンにいたっては前年はインディアンス、レッドソックス、レッズの3チームでプレーし、3勝12敗、防御率6.10と燦々たるもの。2007年にメジャーに移籍した松坂大輔と入れ替わりで入団し、“後釜”として期待されたが年俸に全く見合わない成績で帰国した。

 逆に日本で成功した投手の多くはメジャーでの実績はないものの、多くの選手が20代後半、もしくは30代前半と体力的に下り坂となる前に来日して結果を残している。先発ではメッセンジャー(元阪神、来日時29歳)、スタンリッジ(元阪神など、来日時28歳)、グライシンガー(元ヤクルトなど、来日時31歳)、リリーフではサファテ(元ソフトバンクなど、来日時29歳)、クルーン(元横浜など、来日時31歳)、マシソン(元巨人、来日時28歳)などが挙げられる。

 そういった意味では日本ハム入りしたガントは20代で来日し、近年もメジャーで一定の成績を残しているだけに面白い存在である。今季は怪我で登板なしに終わったがフェニックス・リーグで登板し、来季も契約を望んでいるという報道もある。仮に日本でプレーすることになれば、注目したい助っ人の一人である。

 とはいえ、メジャーで実績を評価して大金を払って契約することは、かなりリスクがあると言わざるを得ない。メジャーの大物が来日するということで話題にはなるというメリットはあるが、今後も日本の球団はメジャーの実績のみで助っ人の投手を獲得し続けるのか。仮にメジャー通算〇勝と騒がれても、近年苦しんでいるようなベテラン投手にはあまり期待は持てないかもしれない。

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