秋篠宮家の長女、眞子さんが小室圭さんと結婚し渡米したのが昨年11月14日。それから1年の間、秋篠宮家を取り巻く状況は変わった。小室圭さんは、3度目の正直でニューヨーク州の司法試験に合格。眞子さんもニューヨークの有名美術館へ「就活」で足を運んだと報じられた。だが、もっとも変わったのは、佳子さまだろう。
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「佳子さま、ふっきれたご様子だね」
佳子さまを知る人物は、公務に励む姿を映すテレビ画面を見てそうつぶやいた。
確かに最近の佳子さまは、内親王としてひとつ成長した印象を受ける。公務の場で相手にお辞儀をして歩く所作ひとつ見ても、指先まで意識が及び、優雅さが増している。
佳子さまの公務への覚悟が国民へ広く伝わったのは、イチゴ色の装いが話題になった「いちご一会とちぎ国体」の閉会式の場面だろう。
「ミルキー・ベリー」の装い
10月11日に催された閉会式の装いは、ピンクがかったスカーレットレッドのワンピースと共布(ともぬの)のリボンであしらえた帽子に、同色のイヤリングだった。正確にはワンピースのレース柄と帽子の布と飾りに用いられた意匠は、薔薇の花。しかし、とちぎ国体のキャッチフレーズでもあり名産品の「イチゴ」になぞらえたのは明らかだ。
「国体など大きな式典の場では、帽子を合わせるのがマナー。最近は、帽子をつけずに公務に出席することが多かったのですが、今回は久々に新調なさった服と帽子で臨まれました」(事情を知る人物)
10月末には、同じく栃木県で国体の後に行なわれた全国障害者スポーツ大会の試合を観戦した。佳子さまは、白いスーツに赤い靴とクラッチバッグという装い。栃木県の農業試験場いちご研究所(栃木市)が開発し、2018年1月に「栃木iW1号」として品種登録を申請した、白色のイチゴ「ミルキー・ベリー」を意識した装いだと一部で話題になった。
全国障害者スポーツ大会は、昭和の時代より上皇ご夫妻が大切にしてきた公務。平成の時代は、皇太子ご夫妻の「七大行啓」としていまの両陛下が引き継ぎ、令和への代替わりとともに皇嗣である秋篠宮ご夫妻の大切な公務となった。佳子さまの装いは、皇嗣家の大切な公務である障害者スポーツ大会の開催県へのメッセージとも受け取れる。