『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏) パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』
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 前者の使い方では、「負ける人」がいます。

「勝った人が負けた人からお金をもらう」というWin-Lose のルールだから、佐々木さんは、もしもじゃんけんでチョキを出して、相手がグーを出したら1万円がパーになります。つまり意味なく無駄に消えるのです!

 じゃあ、後者の例ならどうでしょうか? 

 佐々木さんは、たしかに1万円を失います。けれども、その代わりに洋服や食事、家族からの(永遠の)感謝などの価値あるものを手に入れています。

 そして、実際に商品を売ってくれたお店も1万円を手に入れています。

 これはWin-Lose ではなく、Win-Winになっています。日本語でいうと、「勝ち勝ち」だぜ!

 そして、この2つの例のうち、投資は後者に近いものです。

■投資とは、価値のあるものの買い物

 なぜなら、投資することで「価値のあるもの」を手に入れているから。

 たとえば、株式投資なら、お金を払う代わりに株式が手に入ります。

 株式についてはあらためて取り上げるけれど、簡単に言うと、株式とは「会社の価値そのもの」です。

 株式を持てば配当金をもらえたり、会社の経営に口出しできたりもします。

 債券や不動産などの投資商品にも同じことが言えます。

 そのもの自体に価値があり、それらにお金をかけるとしても「賭けている」わけではないのです。

 では一方で、ギャンブルはどうでしょうか? 

 たとえば、「ロト6」という宝くじは、6つのナンバーを当てれば、お金がもらえます。

 買う人は当たる極小の可能性にお金を賭けているだけです。「価値」という概念は、どこにもありません。

 だって、「5に価値があるから、今回は555555にする!」みたいな人はたぶん一人もいませんもんね。

 いたら逆に、詳しく話を聞きたいです!

 そんな方は(もちろん、そんな方じゃなくても)ぜひ11月18日(金)発売の『パックン式 お金の育て方』を読んでみてください。

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